「ボルダリングは、腕の力で登るスポーツ」
そう思われることも多いですが、実際には腕だけでなく、背中、お腹まわり、脚まで使います。
ただし、ボルダリングをすれば特定の部位だけが細くなる、という意味ではありません。
この記事では、壁を登るときに体のどの部分を、どのような動きで使うのかをご紹介します。
手・前腕・二の腕
ホールドをつかむときに、まず使うのが手や前腕です。
特に初心者は、落ちないようにホールドを強く握るため、二の腕よりも先に前腕が疲れることがあります。
腕を曲げて体を壁へ引きつけるときには、二の腕の前側や肩まわり、背中も使います。研究でも、腕を曲げた状態で体を支える姿勢では、肘や肩への負荷が大きくなり、上腕や背中の筋肉の働きが増えることが確認されています。
腕だけで登ろうとせず、足に体重を乗せることが、疲れにくく登るためのポイントです。
肩・背中
次のホールドへ手を伸ばしたり、体を壁へ近づけたりするときには、肩や背中を使います。
片手で体を支えながら反対の手を伸ばす場面では、腕だけでなく、肩甲骨のまわりや背中も一緒に働きます。
横へ移動するときや、体をひねって登るときにも、背中は姿勢を支える役割を持っています。
お腹・体幹
お腹や背中などの体幹は、壁の上で姿勢を保つために使います。
特に、ルーフや傾斜の強い壁では、腰が壁から離れたり、足がホールドから外れたりしないように、手から足まで体に力をつなげる必要があります。
傾斜のある壁で静止姿勢を取った研究でも、壁の角度や手足を離す動きによって、腹部や背中の筋活動が変化することが確認されています。ただし、体幹のすべての筋肉が、どの姿勢でも同じように強く働くわけではありません。
高い位置へ足を上げるときや、片手・片足を離してバランスを取るときにも、体幹が姿勢を支えています。
脚・お尻
ボルダリングでは、足でホールドを踏み、脚の力で立ち上がりながら体を上へ運びます。
階段を上るときと同じように、膝や股関節を伸ばす動きには、太ももやお尻が関わります。小さなホールドに立つときには、ふくらはぎや足首も使います。
壁の角度によって、手足にかかる力の割合も変わります。垂直に近い壁や緩やかな壁では足に体重を乗せやすく、傾斜が強くなると、手で支える割合が増えることが報告されています。
腕が疲れてきたときは、次にどこをつかむかだけでなく、「どちらの足で立ち上がるか」にも目を向けてみてください。
壁や課題によって使い方が変わる
ボルダリングでは、どの課題でも同じように体を使うわけではありません。
垂直に近い壁では、足に体重を乗せながらバランスを取る動きが多くなります。
ルーフや傾斜壁では、手足が壁から離れないように体幹を使いながら、腕や背中でも体を支えます。
横へ移動する課題では、体をひねったり、片脚で体を押したりする動きも必要です。
課題が変わるたびに、さまざまな体の使い方を体験できることも、ボルダリングの魅力です。
最初は腕ばかり疲れても大丈夫
初めて登ったあとに、「腕しか使った感じがしなかった」と思う方も少なくありません。
最初はホールドを強く握り、腕を曲げたまま体を支えようとするためです。
何度か登るうちに、足に体重を乗せることや、体をひねる動きが少しずつ分かってきます。
最初から全身を上手に使おうとしなくても大丈夫です。初心者向けの課題から、休憩を取りながら楽しんでください。
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リッジラインは、富山市にあるインドアボルダリングジムです。
初めての方が挑戦しやすい課題もご用意しており、最初に基本的なルールや登り方をご案内します。
事前予約は必要ありません。専用シューズのレンタルと更衣室がありますので、動きやすい服装でお越しいただければ始められます。
腕だけでなく、背中、お腹、脚まで使って壁を登る。
普段とは少し違う全身の動きを、楽しみながら体験してみませんか?
※運動による体の変化や感じ方には個人差があります。体調に合わせ、無理のない範囲でお楽しみください。
参考資料
- スポーツクライミングにおける上肢の筋活動に関する研究
- 壁の傾斜と体幹筋活動の関係を調べた研究
- クライミング時の手足への負荷を調べた研究

