以前通っていた、あの場所を思い出すとき
かつて、夢中で壁を登っていた時間。 手に残るチョークの感触や、 登りきったときの、あの晴れやかな気持ち。
ふとした瞬間に思い出すことはあっても、 「もう長いこと行っていないし……」と、 あきらめてしまっていませんか。
一度足が遠のいてしまうと、 再びその場所へ向かうのには、 最初に始めたとき以上の、少しだけ大きな勇気がいります。
扉を開ける、その少しの勇気を
「スタッフさんに、忘れられているかもしれない」 「常連さんばかりで、居心地が悪いかも」
そんなふうに、 勝手に「気まずさ」を想像して、 自分で行く手を阻んでしまうのは、とてももったいないことです。
ボルダリングジムは、 潮が満ちては引くように、 人がそれぞれのタイミングで現れ、 またそれぞれの生活へと戻っていく場所です。
あなたがいない間も、壁はそこにありました。 そして、あなたが再び現れたとき、 「お帰りなさい」という言葉があってもなくても、 そこには以前と変わらない、静かな受け入れの空気が流れています。
「昔の自分」を追いかけなくていい
久しぶりに登ったとき、 以前はスイスイ登れていたコースに 手も足も出ない自分に、ショックを受けるかもしれません。
でも、どうか落胆しないでください。 今のあなたは、 以前のあなたとは違う、新しい経験を重ねてきたあなたです。
昔の筋力や感覚を取り戻そうとするのではなく、 今の、この体が、どう動きたがっているか。 今の自分が、何に心地よさを感じるか。
ブランクという「空白」は、 ボルダリングと新しく、より深く出会い直すための、 大切な準備期間だったのだと考えてみませんか。
誰も、あなたのブランクを数えていない
「あんなに通っていたのに、情けない」 そう思っているのは、実は自分だけかもしれません。
周りにいる人たちは、 あなたがどれだけ休んでいたかを数えたりはしません。 ただ、今、この瞬間に 同じ壁を見上げている一人の仲間として、 そこにある存在を、自然に受け入れています。
「また来ちゃいました」 「少しお休みしていたんです」 そんな何気ない一言で、止まっていた時間は、 またゆっくりと動き出します。
またここから、新しい対話が始まる
久しぶりに触れるホールドの、少し冷たくてザラついた感触。 重力に抗いながら、 自分の体と対話する、あの独特な時間。
一度知ってしまったその楽しさは、 どれだけ時間が経っても、あなたの体の中に眠っています。
リッジラインは、 あなたが勇気を出して、再び扉を開けるその瞬間を、 何よりも大切にしたいと思っています。
上手く登れるかどうかは、二の次でいい。 またここへ戻ってきて、 自分のために時間を使おうとしている。 そのこと自体が、とても素晴らしいことなのですから。
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