周りと比べて、落ち込んでしまったときは?

リッジラインボルダリングジムのイラスト

ボルダリングジムで、周りの人が次々と課題を登っている。

自分は何度挑戦しても、同じところから先へ進めない。
同じ頃に始めた人が、いつの間にか難しい課題を登っている。
自分だけが、上達していないように感じる。

そんな日は、登ることが好きだったはずなのに、少し苦しくなってしまうことがあります。

「人と比べなくていい」と頭では分かっていても、目の前で誰かが登っていると、どうしても気になるものです。

比べてしまうこと自体を、悪いことだと思わなくても大丈夫です。

大切なのは、比べて落ち込んだあとに、少しずつ自分の感覚へ戻ってくることです。

周りの人が登れていると、自分だけが止まって見える

同じジムで、同じ課題に挑戦していると、違いがはっきり見えます。

自分が何度も落ちている場所を、ほかの人が一度で登る。
自分には届かないホールドへ、簡単そうに手を伸ばす。
疲れて休んでいる間も、周りの人は次々と登っている。

そのような場面では、自分だけができていないように感じることがあります。

けれど、見えているのは、その人が今登っている姿だけです。

どのくらい長く続けているのか。
どのような運動を経験してきたのか。
その課題に何回挑戦したのか。
その人にも、登れずに悩んだ時期があったのか。

外から見ただけでは分からないことがたくさんあります。

目の前の一回だけを見て、自分と相手のすべてを比べることはできません。

同じ課題でも、感じる難しさは人によって違います

ボルダリングでは、同じ課題を登っていても、身長や手足の長さ、筋力、柔軟性によって、登りやすい動きが変わります。

ある人には届きやすいホールドが、自分には遠く感じることもあります。

反対に、小柄だからこそ入りやすい姿勢や、自分の柔軟性を生かせる動きもあります。

体格が違えば、使いやすい動きも違います。

周りの人と同じ動きをしようとして、うまくいかないからといって、自分に力がないとは限りません。

足の位置を変えてみる。
体の向きを変えてみる。
別の順番で動いてみる。

自分の体に合った方法を探すことも、ボルダリングの面白さです。

誰かの登り方は参考になりますが、それが自分にとって唯一の正解とは限りません。

登れたかどうかだけが、変化ではありません

ボルダリングでは、課題を最後まで登れたかどうかが分かりやすいため、結果だけに目が向きやすくなります。

けれど、変化は完登した日だけに起きているわけではありません。

前回は触れなかったホールドに触れた。
怖くて動けなかった場所で、足を一歩上げられた。
すぐに落ちていたところで、少し長く体を支えられた。
以前より力を使わずに、同じ課題を登れた。
登れなかった理由を、自分で考えられるようになった。

その一つひとつも、立派な変化です。

課題を登り切れなかった日は、何も進まなかった日のように感じるかもしれません。

それでも、昨日までできなかった動きを試したことや、自分の体について新しく気づいたことは、次の一手につながっています。

調子が違う日があっても、上達が消えたわけではありません

同じ人でも、毎日同じように登れるわけではありません。

よく眠れた日と、疲れが残っている日。
仕事のあとと、ゆっくり過ごした休日。
気持ちが軽い日と、考えごとが多い日。

女性の場合は、体調の波やライフステージの変化によって、体の動かしやすさが違うと感じることもあるでしょう。

以前登れた課題が、今日は難しく感じる。

そのような日があっても、それまでの上達がなくなったわけではありません。

今日は体が重い。
今日は少し怖さを感じる。
今日は集中しにくい。

それも、その日の自分の感覚です。

無理に昨日の自分へ合わせようとせず、取り組みやすい課題を選んだり、早めに休んだりしても構いません。

調子のよい日だけでなく、思うように動けない日も含めて、自分のペースで続けていけます。

比べるなら、少し前の自分を思い出してみる

周りの人が気になったときは、少し前の自分を思い出してみてください。

初めてジムへ来た日は、壁の高さに緊張していた。
最初は、どのホールドを使うのかも分からなかった。
登ったあとに、どう降りればよいか迷っていた。
一つの課題を登れたことが、とてもうれしかった。

続けているうちに、できるようになったことはありませんか。

登る前に、課題の順番を見るようになった。
足を使うことを意識できるようになった。
落ちても、もう一度試してみようと思えるようになった。
自分に合った休み方が分かってきた。

毎回大きな変化が見えるわけではありません。

けれど、少し前の自分と比べてみると、いつの間にかできるようになったことが見つかる場合があります。

登れない日は、その課題から離れてもいい

どうしても登れない課題に何度も挑戦していると、気持ちまで固くなることがあります。

もう一度だけ。
次こそは。
周りの人は登れているのに。

そう思うほど、体に力が入り、いつもの動きができなくなることもあります。

そのようなときは、一度その課題から離れても大丈夫です。

別の課題を登ってみる。
取り組みやすい課題で体を動かす。
イスに座って、少し休む。
その日は登らず、次回へ残しておく。

離れることは、諦めることではありません。

時間を置いたあとに戻ってみると、以前とは違う動きが見つかることもあります。

一つの課題を登ることだけが、その日の目的ではありません。

「今日は楽しく体を動かせた」と思えれば、それも十分な過ごし方です。

悔しい気持ちが、次の一手につながることもあります

周りと比べて悔しくなるのは、自分も登りたいと思っているからかもしれません。

できるようになりたい。
もう少し先へ進みたい。
自分にも登れる方法を見つけたい。

その気持ちは、決して悪いものではありません。

悔しさがあるから、もう一度試してみようと思える日もあります。

ただ、悔しい気持ちが強くなりすぎて、登ること自体が苦しくなったときは、少し休んでも大丈夫です。

頑張りたい日は頑張る。
楽しむだけの日があってもいい。
気持ちが乗らない日は、早めに帰ってもいい。

自分の気持ちに合わせて距離を変えられることも、長く続けるためには大切です。

分からないときは、スタッフに聞いてみてください

何度挑戦しても同じところで止まってしまうときは、自分だけでは気づきにくい動きがあるかもしれません。

足を置く位置。
体の向き。
ホールドの持ち方。
力を入れるタイミング。

少し変えるだけで、動きやすくなることがあります。

リッジラインでは、分からないことがあればスタッフへお声がけいただけます。

すべてを教えてもらわず、自分で考えたい方もいると思います。

そのようなときは、「少しだけヒントがほしい」と伝えていただいても構いません。

自分で考える時間も、誰かに助けてもらうことも、どちらもボルダリングの楽しみ方です。

自分なりの楽しみ方を大切にする

ボルダリングを楽しむ理由は、人によって違います。

難しい課題を登れるようになりたい。
体を動かして気分転換をしたい。
一人で集中する時間がほしい。
誰かと同じ場所で過ごしたい。
仕事や家事から少し離れたい。

どの理由が正しいということもありません。

周りの人より難しい課題を登ることだけが、ボルダリングの楽しさではありません。

簡単な課題を気持ちよく登る。
一つの動きをじっくり考える。
短い時間だけ体を動かす。
今日は登らず、周りの人の登りを眺める。

その日の自分に合った過ごし方を選べます。

周りと比べて苦しくなったときは、「自分は何のためにここへ来たのだろう」と、少しだけ思い出してみてください。

人と比べる日があっても、自分の感覚に戻ってこられる

周りの人が登れていると、自分だけができていないように感じることがあります。

比べてしまう日も、落ち込む日もあります。

それでも、

「昨日より一手進んだ。」
「この前より、少し楽に登れた。」
「怖かったところまで動けた。」
「今日は自分のペースで楽しめた。」

そんな小さな変化に気づけることも、ボルダリングの面白さです。

誰かより上手く登れたかではなく、自分がどう感じたか。

周りと比べる日があっても、最後は少しずつ自分の感覚へ戻ってくる。

リッジラインは、運動が苦手な方や初めての方も、周りの目を気にしすぎず、それぞれのペースで楽しめる場所でありたいと考えています。

登れなかった日も、思うように動けなかった日も、その日の自分で壁に向かった時間は残ります。

次に来たときは、またそこから始めれば大丈夫です。